【自然行】自己を忘れる旅 国東半島2026年1月10~12日
1月10日から12日まで、自然行に行きました。
自然行とは、
「自然豊かな場所を、一人でただひたすらに歩く」こと。
目的は「自己を忘れる」、
つまり自我執着から離れて無心になることです。
■自然行の要領
1.日の出とともに目ざめ、行動開始。
日が沈むまで歩く。
2.食事は夕食のみとする。
ただし、ビスケットなどの食料を携行し、
体調がすぐれなかったときなどにそなえる。
3.腕時計や携帯電話は、原則としてもたない。
4.腰骨を立て、やや早足で歩く。
5.なにも思わない、なにも考えないことを、
心がける。
6.疲れたら、休む。
木かげや社寺の境内、川のほとりなどで
禅的瞑想をするとよい。
7.新聞、雑誌、テレビなどは、
宿でも見ないようにする。
8.健康状態や場所の状況を判断しながら、
危険のないように行動する。
今回は国東半島を歩いてきました。
雪が降る中での寒行となりましたが、
素心学塾で学んできたことを
たくさん体感できた3日間となりました。
※写真は公式HPなどからお借りしました
■1月10日
6時45分に自宅を出発してバスで小倉駅へ。
空は少し明るく、それほど寒くありません。
8時のソニックに乗車。
洗車する男性や朝日で光るマンションの外壁、
TOTOや日本製鉄の大きな工場など、
いつもはすぐにスマホを見てしまいますが、
この日は車窓から見える風景を楽しみました。
9時に宇佐駅で降車。
次のバスまで1時間あるので、
待合室のパンフレットなどで国東半島の情報収集。
近隣を散策すると、
川に鴨が200羽くらいいました。
9時57分にバスに乗車して、
10時30分ごろ大田支所前で降車。
いよいよ自然行スタートです。
この旅の宿である梅園の里に向かいます。
まったく知らない土地のバス停で降りて
歩き出す新鮮さを感じます。
青天であたたかく、
ダウンベストはすぐ脱ぎました。
山は枯葉や落葉木によるグラデーションで
冬らしさを感じます。
縁側でおしゃべりしていた
おばあちゃんたちと挨拶したり、
大工さんが遠くから会釈してくれたり。
良い気分で自然行をスタートできました。
サイレンが鳴ったのでおそらく12時ごろ、
公民館のような施設で休憩し、
携帯食であるビスコを食べます。
禅的瞑想をしましたが、
虫や車の音が気になって無心になれず、
50回で切り上げました。
「梅園の里まであと14㎞」の看板。
まだまだです。
自然行を再開。
ひびが入った擁壁や護岸工事など、
自然よりも人間がしたことが気になります。
峠の上り坂は道が曲がりくねって終わりが見えず、
日頃の運動不足のせいで息が上がります。
ウィンドブレーカーを脱いでもうひと頑張りして、
やっと頂上。
はやくも水1本飲み終えました。
少し下って、またすぐに上り坂。
向かい風が強く、荷物は重く、
もう1時間ぐらいずっと
坂を上っているように感じます。
ススキが生い茂っている場所で
休憩をかねて禅的瞑想。
まだ無心になれません。
しばらく歩くと「梅園の里まであと1km」の看板。
ほっとしたのも束の間、
宿は高台にあり、またもや上り坂です。
荷物が重くて登りづらく、何度も足が止まります。
初日だけでビスコは10個も食べてしまいました。
チェックイン時間前ですが、入れてくれました。
大浴場で足をしっかりマッサージして
疲れを癒します。
明日の準備をしていたらいつの間にか寝てしまい、
きづいたら18時で夕食です。
根菜の白和え、鯛とカンパチの刺身、茶わん蒸し、
天ぷら、鍋料理と、どれもとても美味しく、
恒例の生ビール2杯でかなり酔っぱらいました。
(自然行は夜のビール2杯まで許可されています笑)
天体望遠鏡を見に行く予定でしたが、
いつの間にか寝落ちてしまい、
おそらく19時ごろ就寝しました。
■1月11日
5時55分起床。
なんと11時間も寝てしまいました。
歯磨きしていなかったせいか寝苦しく、
「歯磨き中にコップを取られて口をゆすげない」
という悪夢を見ました笑。
感謝の言葉、柔体、禅的瞑想して、自然行の準備。
窓の外は雪が降っていますが、
天気予報がわからないので、
念のため水を3本購入しました。
7時30分に自然行スタート。
冬の朝日がとても美しく、心が満たされます。
宿の入口には雪がかかった寒椿、
昨日は上り坂に必死で気づきませんでした。
まずは両子寺方面へ。
雪がふぶいてきますが、
積もるほどではなさそうです。
20m先を鹿二頭が走り、
自然のなかにいることを実感します。
囲いがあるバス停で休憩をかねて禅的瞑想。
トタン屋根が強風でガタガタと揺れました。
なぜか仁王像がやさしく見えます。
護摩堂でお経を聞いて、
お土産屋さんで家族にお守りを購入。
大講堂と奥の院を見学後、
ビスコ15個目を食べて早くも1箱が終わりました。
「お山巡り・百体観音」の看板があり、
崖の上へ道があります。
鎖をつたわないと登れない、険しい道のりです。
コの字になった巨岩があり、
岩の中でたくさんの観音様に囲まれて
禅的瞑想をしました。
「お山巡り」コースが終わると、
今度は「両子山へ」の看板が。
山登りは自然行になるのかどうか悩みましたが、
悩んだら厳しい方へ進むべきと考え、
登ることにしました。
きつい急坂とジグザグと曲がりくねった道が
10回以上続きます。
さらに雪と強風で、耳と指先がかじかみます。
行かなきゃよかった、
引き返そうかと思っていると、
どこからか
「それが自我です」
という声が聞こえました。
すぐに楽な方に逃げる心、これも自我です。
この弱い自分に克つために自然行に来ました。
気持ちを入れ直して登り続けると、
やっと空が見えてきました。
「あと200m」の看板。
最後の急坂、さらに強風。
身体を守ってくれるウィンドブレーカーに
感謝の気持ちが湧いてきます。
両子山登頂。
標高721mで、頂上は展望台のみでした。
雪と強風で体感温度は0℃以下です。
展望台に上がってみると、
国東半島を見渡す見事な360°絶景。
雲が近く感じます。
ビスコ20個目を食べて、
禅的瞑想をおこないました。
すぐには無心になれず、
いろいろと思いが浮かびます。
「なんとか登れた。
身体を守ってくれた服や靴のおかげ。
いや、ここまで来れたのは、
この両足や身体のおかげだ。
この身体は両親から譲り受けたもの。
そして49年間、
たくさんの命をいただいて繋いできたもの。
すべては自然からいただいている」
すると、目を閉じているのに
目の前が明るくなってきました。
あたたかいものに包まれる感覚です。
不思議に思い目を開けると、
厚い雲の隙間から太陽が顔を出して
私を照らしていました。
以前、自然行をした人が
「自然行で苦しみを乗り越えると、
超常現象が起きる」
と言っていましたが、
まさにその通りのことが起きたのです。
「なるほど!これか!」
私は涙ではなく、思わず笑いが出ました。
「私の身体は自然からいただいている」
後から考えるとあまり理屈が通っていませんが、
その時はそのように感じました。
禅的瞑想後、
リュックを持ちあげると下に鹿のフンがありました。
「鹿もこんな高い所まで来てたんだ」
不思議とその時は汚いと思いませんでした。
下山しはじめると、
かなり急な坂で少しずつしか進めず、
膝が傷みだします。
「こんな坂よく上れたなぁ」
30分前の自分を褒めたい気持ちになりました。
13時ごろ、両子寺に到着。
下っている時に体調不良の社員や
マラソンに挑戦する社員を思い出したので、
お守りを購入。
「良い心がけですね」
とお寺の方に馬のお守りをプレゼントされました。
「ウマくいきますように」
両子寺を出て宿方面へ歩きます。
行きは逆風でしたが帰りは追い風に変わり、
ぐんぐん歩けます。
車道を歩いていると私の目の前で白い車が停車し、
おばあちゃんが下りてきて、
道路上の落枝を片付け始めました。
道幅はあるので避けて通ることもできましたが、
他の人のためにわざわざ降りたのだと思います。
これが「利他の心」だと実感し、
そこから私も落枝があったら片付けるようにしました。
江戸時代の学者で名前を聞いたことがあります。
宿まであと少しですが足が痛かったので、
休憩をかねて見学しました。
館員さんはとても親切に説明してくれましたが、
私が何度も「いま何時ですか?」と聞くので
タイムリープしてきた人と思われたかもしれません笑。
展示品のなかに「人間は自然の一部」の文字があり、
縁を感じます。
16時30分、梅園の里に到着。
とにかく身体が冷えて疲れました。
あたたかいお茶を2杯飲み、大浴場で身体を癒します。
18時から夕食。レンコンの梅肉和え、
ヒラメとカンパチの刺身、海老の真薯、
天ぷら、鶏肉の陶板焼き、炊き込みご飯。
この日もとても美味しいです。
1杯目は生ビールでしたが、
身体が冷えていたので2杯目は熱燗。
臨機応変に対応しました笑。
食後は談話室で国東偉人伝の本を読書。
国東半島の歴史や三浦梅園、
重光葵の功績を学びました。
部屋に戻って禅的瞑想、感謝の言葉、月刊素心を読み、
20時ごろ就寝。
■1月12日
5時30分に起床して、感謝の言葉、柔体、禅的瞑想。
もっとも深くできました。
カーテンを開けると、
山の稜線に低い雲と朝日が見事です。
寒いですが窓を開け、あたたかいお茶を飲みながら、
澄んだ空気と野鳥の声を楽しみました。
出発前に部屋の片づけ。
急須や茶碗を洗い、
浴衣や布団を畳みます。
7時30分に出発。
左ひざと右足首に痛みがありますが、
なんとか歩けそうです。
杵築駅まで20㎞で峠は3つ。
両足をかばいながら、ゆっくりと歩きます。
しゃがむとひざが痛みますが、
道路に落枝があれば片付けます。
峠を2つ越えて、成仏杵築線が最後の峠道。
車道のみの長い上り坂が続きます。
両足の痛みがひどくなりましたが、
休憩するスペースがありません。
このときに頭に浮かんだのは、
「三日間、
自然行に行かせてくれてありがとうございます」
という言葉でした。
「ありがとう」とつぶやくと、
不思議な力が出てきて、
なんとなく痛みもやわらぎます。
4歩進むごとに「ありがとう」というと、
良いリズムになってきました。
「ありがとう」どんどん歩けるようになり、
すべてのものに感謝の気持ちが湧いてきます。
今ならどんなことでも
受け入れられるような気分です。
峠を乗り越え、
自分へのご褒美に30個目のビスコを食べ終わりました。
峠道の後は、のどかな田舎道が続きます。
畑の擁壁に腰掛け、休憩をかねて禅的瞑想。
深くおだやかな心になりました。
道路工事の職人さんたちは、
みんな笑顔であいさつをしてくれます。
通り道のお寺(千光禅寺)の掲示板に書かれた
「雲外蒼天 困難な先には明るい未来がある」
の文字が、
この旅をあらわしているように感じました。
「杵築駅まで400m」の看板。
すでに足はボロボロですが、
ゆっくりゆっくり休みながら歩いていきます。
駅が見えてきてほっとしたのも束の間、
手前のお堂(弘法堂)で、
蛇口配管から激しく水が
噴き出していることに気づきました。
周囲には誰もおらず、止水バルブも見つからず、
祝日のため水道局も電話がつながりません。
隣の家の人に声掛けると、
出てきた年配の女性はパニックになりました笑。
一緒に止水栓を探すと奥の家の裏に見つかったので、
バルブを閉栓し、
その後の補修工事や水道局対応を伝えました。
「偶然通った人が建築関係の人でよかった」
と言っていただけましたが、
いつもの私なら自分の体調を優先して
見て見ぬふりをしたかもしれません。
道路の落枝を片付けていた
おばあちゃんから「利他の心」を学んだおかげです。
13時30分ごろ杵築駅に到着。
家族にLINEで無事の報告と
3日間の感謝を伝えました。
ソニックに乗って小倉駅に到着すると、
音の多さに驚きました。
人の声、お店の音楽、車の排気音。
ふだんこんな世界で生きていれば、
心も乱れるはずだと思いました。
帰りのバスは年配の方が多かったので、
つり革を持って立ちました。
本当は座りたかったのですが不思議と辛くなく、
意外と体力があるんだと自分の身体に驚きました。
15時30分ごろ、自宅に到着。
自分の顔を撮影して出発前と比べると、
ちょっとやさしくなっているような気がします。
帰宅するとお風呂を入れてくれていました。
ありがとう。
私の歩き方を見て笑われました笑。
以上、自然行の報告でした。
■この旅で感じたこと
・楽な方に逃げるのも自我
・この身体は自然からいただいている
・利他の心
・すべてに感謝できる心の状態を味わえた
■行程
・1月10日
自宅~小倉駅~宇佐駅~大田支所前 バス・電車
大田支所前~梅園の里 自然行13㎞
約4時間
・1月11日
梅園の里~両子寺~両子山
~三浦梅園資料館~梅園の里 自然行26㎞
約9時間
・1月12日
梅園の里~杵築駅 自然行20㎞
約6時間
杵築駅~小倉駅~自宅 電車・バス
3日間合計 自然行 59㎞ 19時間
2泊3日の自然行は初めてでしたが、
とても充実した時間を過ごすことができました。
大自然のなかをひたすら歩くことで、
素心学塾で学んだことを何度も体感できました。
3日目の最後の峠道では
当たり前のことに感謝する気持ちが浮かび、
「ありがとう」という言葉で
力が湧いてくることを感じました。
自分の弱さと、
意外な強さを知ることができた3日間でした。
この文章を書いているのは
自宅に到着して6時間後ですが、
もう自然行に行きたい気持ちになっています。
次回は5~6月ごろで計画しようと思います。
3日間、自然行に行かせてくれた家族に感謝です。
ありがとうございました。
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