社長室通信 第117号 『苦しみをやわらげる方法』



私たちは日常生活で思い通りにいかず、

さまざまな苦しみを経験します。


その苦しみとは、大きく分けて2種類あります。



1つめは「時間の経過とともに生じる苦しみ」です。


生老病死という言葉があるように、

生きていくこと、老いること、

病気になること、そして死への恐怖など、

自分の思いではどうにもならない苦しみのことです。




2つめは「人との関係などで生まれる苦しみ」です。


愛する人と離れなければならない、

気が合わない人と会わなければならない、

求めるものが得られない、

といった人間関係での苦しみです。




私は素心学塾で、

この人間関係での苦しみを

やわらげる方法を学びました。


具体的には次の5つのステップです。


「部下との関係がうまくいかない場合」

を例として、

私の経験談をお伝えします。




①苦を受け入れる(苦の認識)


 部下の仕事のミスや進めかたが気になる。

 私に対する発言や態度が不快に感じる。



②自己のあやまちに気づく(原因の究明)


 正しい仕事の進め方を

 しっかり伝えられていなかった。

 感情的になって注意していた。

 ねぎらいの言葉をかけていなかった。

 人前で注意して傷つけていた。



③自己を正す(原因の消滅)


 部下の理解度に合わせた指導をする。

 部下が勇気づけられるような言葉をかける。

 注意をするときは二人きりで短時間で。

 体調不良やプライベートでの悩みが

 勤務態度に出ている場合もあるので、

 寛容な対応を心がける。



④相手に謝す(関係の修復)


 不快な思いをさせたことを謝る。

 言動を見直すことを伝えて、

 部下に安心を与える。

 ここが一番難しい部分ですが、

 とても大切な取り組みです。



⑤「素心の五行」「素心の実践」の継続


 また感情的になって相手を傷つけないよう、

 自分の心をおだやかにする工夫をする。

 静かに目を閉じて坐禅を組む、

 自然豊かなところを歩く、

 寝る前に一日の反省をするなど。




素心学塾では、

「苦しみは自分のあやまちを

 気づかせるために起きる。

 その原因の多くは『心のクセ』である」

と学びます。


私は気づかない間に

自己中心的な考えや過去の経験からの思い込みを、

部下に押し付けて苦しめていたのかもしれません。




現在、私は「心のクセ」を抑えるために、

心を幸せな状態で満たしておくことに

取り組んでいます。


その具体的な方法とは、

当たり前のことに感謝することです。


朝、起きることができた

家族が元気でいる

仕事で喜ばれた


なにか特別良いことがなくても、

当たり前のことに感謝する習慣を身につけることで

毎日をおだやかに過ごすことが

できるようになりました。

IMG_9682.JPEG

週1回の山登りでも

心を満たすことができています。


『皿倉山チャレンジ55』は、

やっと30回登りました(笑)




これからも社長である私が温かい心をもち、

和気藹々とした会社作りを

目指していきたいと思います。







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