社長室通信 第115号 『ある美容師さんの体験発表』


素心学塾の前半は、

塾生の体験発表がおこなわれます。


「1年間しつづけること」

「謙虚さを忘れないようにしよう」など、

与えられた課題について1ヶ月間取り組み、

感じたことを2分間で発表します。


塾生は社会人になりたての20代から、

会社経営を息子さんに引き継がれた70代まで、

仕事も介護職や不動産、パン屋さんなど、

さまざまな立場の人の思いが学べる時間です。

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私は21年間、素心学塾に通っていますが、

そのなかでも特に印象に残った体験発表が

いくつかあります。



6年ほど前、20代の美容師さんが

仕事上で感じたことを発表してくれました。




「毎月カットに来てくれていたお客さまが、

 ある日から来てくれなくなりました。


 その方は、私がスタイリストになって

 初めて担当したお客さまだったので、

 とてもショックでした。


 その日のカットが悪かったのかなとか、

 私の接客に嫌なところがあったのかなとか、

 いろいろと悩みました。


 素心学塾で『謙虚さのなくなる兆候』を学び、

 私はそのお客さまに対して、

 感謝の気持ちが薄れていたことに気づきました。


 毎月来てくれることが当たり前になり、

 友だちのような感覚になってしまっていたのです。


 そのことに気づいてから、

 すべてのお客さまに対して

 細心の注意をもってカットし、

 お客さまの姿が見えなくなるまで

 感謝の気持ちをもって見送るように

 心がけています。」

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http://www.hair-breath.com/




20代女性のこの発表を聴いて、

40代の私の心が動かされました。


私も山﨑建材のお客さまに対して、

「当たり前」のように感じていたことに

気づいたからです。



山﨑建材には

毎月材料や工事を発注してくださるお客さまが

100社以上あります。


このお客さまたちは「当たり前」ではありません。


山﨑建材の92年間の歴史のなかで、

先輩たちが信頼を積み重ねてきてくれたお陰です。




体験発表の意義は、

「自己を知り、自己を正す」ことです。


課題に真剣に取り組むことで、

社会人として大切なことを

身につけることができます。


また塾生の発表を聴くことで、

自分の欠けているところに

気づくことができます。




この美容師さんの体験発表のお陰で、

私は自分の欠けているところに

気づくことができました。


彼女を見習って、1つ1つの仕事に

感謝の気持ちを持って取り組みたいと思います。










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