社長室通信 第95号 『石に刻むように忘れず』
今から30年前のある日、 中学生だった私は父から仏間に呼ばれました。
お前は跡を継ぐのかどうか、 成人式の日までに結論を出しておきなさい。」 独立することになり、 山﨑建材は大きな危機に面していました。
何とか会社を立て直した父が病気で他界し、 事務員だった母が 急遽社長をすることとなりました。
高校生だった私は 何をすることもできませんでした。
お客さまと談笑するなかで、 必ず言う言葉がありました。
ウチは従業員が良いので なんとか成り立っています。 どんな仕事でも言ってください。」 15年前の営業メンバーです。
母は経理が中心で 本当に現場のことは知りませんでした。
営業を継続できていたのです。 |
また、会社が分裂したときも、
父が他界した時も、
ほとんどの社員が山﨑建材に残って
立て直しに尽力してくれたそうです。
母は事あるごとにそのことに感謝していました。
14年前の社員旅行での宴会では、
ゴリラの『しげる子ちゃん』が
盛り上げてくれました(笑)
【義理】です。
のことをいいます。
山﨑建材はたくさんの人に支えられてきました。
苦しい時に会社を支えてくれた ベテラン社員の皆さんには とても感謝しています。
「どんなことがあっても、 社員が定年まで笑顔で働けるようにしよう」 と誓いました。
支店を閉鎖した直後でしたが、 人員整理などをしなかったのは、 皆さんから受けた恩を 少しでも返したかったからです。 今年1月の谷口さんの還暦祝いで、 父が採用したスタッフ全員が 定年を迎えることができました。
石に刻むように忘れず、 人に施したことは、 水に流すように忘れて生きる
牛尾くんを営業マンとして育て、 大崎くんの復帰に尽力し、 チームで協力できる情報共有システムを 作り上げてくれました。
迷惑をかけないようにと思って」 と笑顔で義理を果たしてくれました。 恥ずかしがり屋の岩崎さんは、 集合写真では必ず隠れます(笑)
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山﨑建材は本当に良い社員ばかりだと
あらためて感じました。
これからも共に働いてくれる皆さんに感謝し、
さらに働きやすい環境を整えることで、
恩を返していきたいと思います。
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