社長室通信 第86号 『大病は<傲>の一字』

17年前、私は今思い出しても

恥ずかしくなるような失敗をしました。



当時28歳だった私は、

住宅の外壁タイル工事の営業をしていました。


前任者はミスやクレームが多く、

元請さんから「担当者を替えてくれ」

と言われての引継ぎだったので、

信頼を取り戻そうと必死で働きました。



自宅に図面を持ち帰って積算の練習をし、

材料の計算ミスを減らすために

エクセルシートを作成しました。


また利益率改善のため、

仕入れルートの見直しなどをおこなった結果、

現場がスムーズに進むようになり、

元請さんからも信頼してもらえるようになりました。



仕事に自信がついてきた頃、

事務所に年配の男性が来られました。


「自宅を新築するので、

 外壁にタイルを貼りたい」

とのご相談でした。



現場に行くと、

外壁下地があまり良くない状態でした。


私はそれまでの現場知識をもとに、

お施主様と大工さんに改善点を伝えました。


ちょうどその時、

入社したばかりの新人を同行させていたので、

良いところを見せたいと思い、

「こんな納まりじゃダメですよ!」

と強く言ってしまいました。



その後、しばらく連絡がなかったので、

不思議に思い現場を見に行くと、

すでに他の工事業者がタイルを貼っていました。


お施主様は私の対応を不快に感じ、

業者を変更していたのです。



しかも、その工事業者は

弊社を退職した前任者でした。


私は仕事ができるようになったと調子に乗り、

いつも間にかお客様の信頼を失う言動を

してしまっていたことに気づきました。




中国・明時代の思想家、王陽明は

次のような言葉を遺しています。


人生の大病は、ただこれ<傲>の一字なり



人生でいちばん重い病気は

「おごり高ぶった心」、

それ以外にはない、という意味です。




私は傲慢になっていた自分を

恥ずかしく思いました。


そこで、素心学塾で学んだ

『謙虚さのなくなる兆候』を紙に書き写し、

自宅のよく見える箇所に張り付けて、

自分への戒めとしました。

IMG_0740.JPEG


これは、素心学塾の池田塾長が

若かりし頃に謙虚さを失った際、

「なんと傲慢な人間になりさがったのか」

と自分自身に対して悔し涙を流しながら

ノートに書きつけたことに倣ったものです。




「品性を高める」ための徳目の2つめは、

『謙虚』です。


「えらそうにせず、つつしみ深い態度」

のことを言います。



「謙虚さのなくなる兆候」を意識して、

業務に取り組んでみると、

自分の欠けているところに気づけます。


年齢や社会的立場が上がっても、

謙虚な心で生きていけるよう

努力していきたいと思います。

 

 







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