「昼休みに食事をしているときに、

　『俺がいなくなったら、

　　誰が朝の準備をしてくれるんやろか』

　とつぶやいたんです。

　すると𠮷田くんが、

　『じゃあ俺がやりますよ！』

　と言ってくれました。」

5年前、ベテランスタッフＭさんが

嬉しそうに私に教えてくれました。

当時Ｍさんは毎朝7時前に出社して

開店準備をしてくれていました。

還暦を過ぎてそろそろ引退を考えていたときに

思わず出てしまった悩みを、

当時26歳だった𠮷田くんが

引き受けてくれたのです。

𠮷田くんは翌日から朝7時に出社して

開店準備をするようになりました。

その行動は5年経った今でも続いています。

人間性を良くするための徳目の18番目は、

【努力】です。

「適正な目標を立て、

　それを達成するまで行動し続けること」

をいいます。

同じような仕事や生活をしていても、

毎日充実している人と、

あまり楽しくないと感じている人がいます。

両者の違いは幸せになるための

【努力】をしているかどうかです。

𠮷田くんは前職がいわゆるブラック企業で、

激しいパワハラを受けました。

山﨑建材に入社してからも、

最初に担当した業務がうまくいかず、

精神的に追い詰められる経験をしました。

そんな𠮷田くんでしたが、

担当替えを機にさまざまな目標を立て、

そのための努力を積み重ねてきました。

まず３tダンプを運転するため、

仕事終わりに自動車学校に通って

準中型免許を取得しました。

次に建材の知識を身につけるため、

YouTubeで勉強したり、

商品単価を丸暗記したりしました。

チームプロジェクトや活動方針にも

積極的に取り組み、

総務チーム向けに

「3tダンプの積載量セミナー」

を開催しました。

もちろん毎朝7時の出社も継続しています。

このような努力を積み重ねた結果、

社内外からの信頼が高まり、

なかなか若手を褒めないベテランスタッフも

「𠮷田は良い男になった！」

と認めるほどになりました。

今の𠮷田くんが生き生きとして見えるのは、

『自分で決めたことをし続ける』ことで、

自信がついたからだと思います。

幸せな人生を送るためには、

努力の必要性と偉大さを知ることが大切です。

そして、

地道な努力を続ける習慣を身につけることが

さらに大事であるのです。

　　　　　　　月刊素心　第27号『努力』

先日の𠮷田くんの結婚式は、

まるでディナーショーかと思うくらい

彼の魅力が大爆発していました（笑）

5年前、

壁にぶつかった時の彼を知っている人たちには、

あれからどれだけの努力を積み重ねて

成長してきたかが分かると思います。

𠮷田くん、あらためて結婚おめでとうございます。

𠮷田くんのように充実した毎日を送れるよう、

私も朝の交通整理をし続けたいと思います。

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